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あっという間に7月も最後の週となりました。梅雨も久しぶりに存在感を示した年でした。そんな中、私は先週の土日を利用して、東京都で唯一の村、檜原村にキャンプに行ってきました。もうかれこれ十数年続いている行事で、気の置けない人々と一夜を友に過ごそうじゃないかという企画です。

まあ様々な方々がおいでになります。学者有り写真家あり、医者役人ディレクター主婦、ベンチャー企業の社長さん、コックさん?ほんとうに色々な職業の方たちが一夜を明かして親交を深め合うというものです。

家族同伴OK。はじめはちょっと気むずかしい顔をしていた人も、それこそあっという間にうち解けて、自分たちで仕事を見つけては、どんどん夕食などの準備を進めるといった風で、色々な係を決めるまでもなくみんながそれなりに機能し合うという、いつのまにか何となく理想郷みたいな空間が出来上がって行ったのです。

深い針葉樹が夕日の中でさらに暗さを増していった頃、私はP.M 8:00から始まる予定のビンゴ大会の下準備に入っていたのですが、Aさんのお子さんでしょうか、かわいい女の子がプラスチックのコップの中になにやら捕まえてきたようです。薄ぐらがりの中私の目の前につきだされたコップには、なんと「ななふし」が!

基本的に昆虫はあまり得意ではありません、いや得意では無かったのです。小さいときに御膳の上に留まっていたイトトンボを、釣り針と間違えてひねりつぶしたのがトラウマの始まりでした。あとは次から次へと・・大カミキリムシの自殺(私が低学年の時、先輩に無理矢理持たされたカミキリムシの首が気がついたらもげていた)、ナナフシの下駄でまっぷたつ事件(幼い頃、近所のおばさんが、目の前でナナフシを下駄の歯で踏みつけナナフシがちょうど二つに折れ曲がった)など、数え上げたらきりがないくらい・・昆虫との相性が悪かったのです。

それを、こんな小さな女の子がいともたやすく扱っている、コップから出して、私の目の前で(この時さわいだら、大人として立場がないと思い涼しげな顔をしてましたが、内心心臓が止まるかと)手に乗せ肩に乗せ、指の間から六本の足が入り組んで出たり入ったり・・しだいに多重露光の様に何本もの足が残像となって目に残って消えなくなってきました。

ぱちっと何かがはじけたような気がしたときには、昆虫に対する恐怖心も、嫌悪感も無くなっていて不思議にとても興味深い存在、なんで神様はかくも豊富に昆虫なるものをお作りになったのかと言うような、形而上的な心境にまでなっていたのです。誰にでもあるこの一線。さまざまなこの一線を超えるために、今日も生きているような気がします

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