ニューヨーク・ニューヨーク
十月も最後の週にニューヨークADCからのお誘いを受けマンハッタンに行って参りました。毎年この時期になると世界中から100人の写真家たちを選び、またアメリカ本土からディレクターやエディターを選び、一同に会しての交換会を催すのです。今回で三度目の出席となりましたが、ADCのギャラリーで催されたこの会も100人もの写真家で占めるには、そろそろ手狭になったのでしょうか、ことしは75人限定の催しとなったようです。
会長のMyrna Davisさんのご挨拶のあと会場がオープンされました。ランチの為にテーブル席も用意され、会食しながらの楽しい催しとなりました。
この会の主目的は、写真家・カメラマンとディレクター、エディター、デザイナーたちとの交流に有ることは分かり切ったことなのですが、出会いを大切にしている様子がうかがえて、とても好感が持てる催しだと思っています。
息が合ったもの同士が結びつくことは結婚ではありませんが、自然の成り行きでもあり、日本でも、代理店、出版社などがもっと積極的に若いあふれる才能どうしを結びつける努力をしても良いのではないかと、ちょっと考えたりもしました。
ここに来る写真家達は各自でとても工夫したフォトフォリオを持参しています。表紙を木で作ったもの、アクリルのケースに入っているもの、みなとても凝った作りのフォトフォリオを持ってきていました。
今回は全体としてファッション、ポートレート系の写真が多かったように思えます、私としては「物」の表現のバリエーションをもっと見てみたかったのですが。
最近はインクジェットでの出力が増え、両面に印刷したものなど様々な調子のものがアレンジされ、見ても飽きの来ない作りになっています。
左の写真のように、75のブースに分けられたスペースに座っているところに、デザイナーなどがやってくるわけです。そして、机の上のフォトフォリオに目をやり、お互いの情報を交換し合う。気に入れば連絡し合って具体的な仕事の話しなどに発展するというわけです。
ただしうまい話ばかりではありません、以前にこんな事がありました、あるディレクターが私の写真をとても気に入ってくれて、連絡先を渡され、ぜひ連絡してくれと言われたので翌日電話を入れると・・「私は貴方を知りません!?」「は?」一瞬、電話番号を間違えたのかと思ったのですが、名刺を確認しても、先方の声からしても昨日の本人に間違いない・・・
これは極端な例かもしれませんが、往々にこんな風景に出くわすときがある、これはアメリカだけのことではないかもしれませんが、ちょっとばかり面食らった一瞬でした。
また、当たり前のことですが、アメリカでの仕事はアメリカに住んでいなければ続かないような気がします。レップ制も浸透しているようですし、アメリカに住んでいるカメラマンとして仲介人に任せ交渉してもらい、仕事をすることが一般的なのでしょう、ただしいったりきたりする体力のある人がその資格を得られるということです。
知り合った写真家の一人は世界に4ヶ所のエージェントを持っていました。オーストラリア出身とのことでしたが、母国のマーケットはあまり広くないとのこと、さまざまなチャレンジをする仲間を目の当たりにして、日本はやっぱり恵まれているのだと、小さくうなずいたものです。私のようなものでも食っていける日本はいい国だなーと。
ただし、もっと多くの若いディレクターがお付き合いしてくれれば、もっといい国だなーとも、考えたものです。連絡待ってます(^^)
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